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能舞台を模した松羽目物の大曲で、獅子が我が子を断崖から

突き落とす試練を取り上げた演目である。

 

ある日、日本の仏僧が、天竺清涼山の石橋を渡ろうとすると、

修行が未熟なものには渡れないと咎められる。

 

そこに、狂言師の右近と左近が獅子頭を持って現れ、この橋の謂れを語る。

 

次に、この清涼山に、浄土宗の坊主と日蓮宗の門徒が登場。

異なる宗旨をめぐって争っていると、恐ろしい物音と共に白毛の親獅子と

赤毛の子獅子が登場し、頭を振り回し、親子の「試練と情」を演じる。

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今でこそ五穀豊穣の神、福の神として知られる大黒様だが、

古来、仏教を生み出したインドでは、暗黒の世界で死をつかさどる神

「マハー・カラー」と言われていた。

 

日本に伝わるとき、暗黒の大神ということで「大黒」と

言われたが、その後、聖徳太子によって仏教が国教となり、

さらに神仏習合によって、「大黒」と「大国」が重なっていき、

それまでの憤怒の形相から、ふくよかな優しい表情へ

と変化していったといわれている。

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